ねこから目線。

あれこれ。

平成27年度犬猫引き取り数を環境省が発表

10月に環境省の統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」が更新され、平成27年度のデータが発表された。

 

簡単に言えば、平成27年度の1年間で、

何頭の犬猫が殺処分されたかを知ることができる統計である。

 

統計によれは、平成27年度は

15,811頭の犬、67,091頭の猫が殺処分された。

平成26年度と比較すると、全体で18,436頭も減少している。

しかし、決して少ない頭数ではない。

 

統計では他に

・何頭の犬猫が行政施設に保護されたのか

・その経路は何か(飼い主に持ち込まれたのか、所有者不明なのか)

・そのうち、何頭が譲渡されたのか

・保護された犬や猫は成体なのか、幼齢個体なのか

といった情報も掲載されている。

 

統計は、都道府県・指定都市・中核市別に記載されているため

全部で112のデータに分かれている。

そのデータを47都道府県ごとに集計を行ってみた。

データ出典:統計資料「 犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」(環境省) (http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html) 

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画像をクリックするとPDFにとべるはずです。

画像で飛べなかった方は、下記からどうぞ。

H27年度犬猫引き取り数分析(猫から目線。).pdf - Google ドライブ

 

こんなの読むのはちょっと...

という方も多いと思うので、かいつまんで下記に紹介する。

犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容状況

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犬猫として計上されているが殺処分数の8割 引き取り数の7割弱を猫が占めている。 

 

都道府県別 犬・猫の殺処分状況

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青色が犬の殺処分数を示し、オレンジ色が猫の殺処分数を示している。

 

犬の引取り及び負傷動物等の収容状況

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 犬は次項の猫と比べ、「飼い主への返還数」が約38倍である。

保健所等に収容された犬のうち、29%は飼い主へ返還され、36%は新しい飼い主、 または動物保護団体へ譲渡されている。(※動物保護団体へ譲渡された犬は動物保 護団体で新しい飼い主を探し、譲渡されるケースが多い。) 犬の場合、「引き取り数」「殺処分数」ともに、幼齢個体よりも成熟個体数が上回っ ている。

(注)幼齢の個体とは主に離乳していない個体 を示す。

 

猫の引取り及び負傷動物等の収容状況

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猫の「飼い主への返還数」は345頭いるが、譲渡数と殺処分数とともにパー センテージを算出すると、1%にも満たない。

保健所等に収容された猫のうち、 75%が殺処分となっており、殺処分率が高い。 また、犬とは反対に、引き取り数、殺処分数ともに、成熟個体数を幼齢個体数*1が大きく上回っている。


殺処分数のうち、約76%が離乳前の幼齢個体*2である。

殺処分数のうち、76%という高い割合を離乳前 の子猫が占めている。

裏を返せば、不妊去勢手術を施すことによって、 殺処分のうち、76%は防ぐことが可能というこ とである。

これは、全国的に、TNR活動(飼い 主のいない猫を捕獲し、不妊去勢手術を施し、 元の場所に戻すこと)や、地域猫活動(地域の 合意を得てTNRを実施し、ルール化した餌や りや糞尿の処理を実施し飼い主のいない猫を地 域の猫として見守ること)が民間、行政ともに 盛んになりつつある一つの根拠といえるだろ う。

※幼齢個体の割合の算出において、成熟個体と幼齢個体を区別せず、幼齢個 体も成熟個体として計上してる自治体は除いて算出している。計算から除外 した自治体は下記のとおりである。福島県,和歌山県,札幌市,三重県.奈良 県.長崎県.久留米市

 

次に、犬猫別に殺処分の多い10県と殺処分率が低い10県をみてみたい。

の殺処分数が多い県(10県)

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の殺処分率が低い県(10県)

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の殺処分数が多い県(10県)

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の殺処分率が低い県(10県)

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犬に比べ、猫の方が殺処分率は高いが、譲渡数は犬よりも猫の方が多い。

譲渡に関しては、行政施設から新しい飼い主に直接譲渡される場合と、動物保護団体が行政施設から、保護された犬猫を一旦引き受け新しい飼い主を探す場合がある。

 

全国の犬・猫の引取り数の推移(以下は加工せず、環境省HPから転載)

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 全国の犬・猫の殺処分数の推移(以下は加工せず、環境省HPから転載)

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全国の犬・猫の返還・譲渡数の推移(以下は加工せず、環境省HPから転載)

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殺処分はショッキングではあるが、社会問題として直視する必要があることだろう。

ただ、確実に引き取り数・殺処分数は年々減少し、譲渡数は上昇している。

今回は大きな統計を紹介したが、今後、細かい事例や問題点についても記事を書いていけたらいいなと思う。

 

今回ブログで紹介した統計の詳細は、下記に載せておきます。

必要な方がおられれば、特に断りなく使用していただいて構いません。

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画像をクリックするとPDFにとべるはずです。

画像で飛べなかった方は、下記からどうぞ。

H27年度犬猫引き取り数分析(猫から目線。).pdf - Google ドライブ

環境省の元データはこちらです。

環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 [動物の愛護と適切な管理]

 

*1:(注)幼齢の個体とは主に離乳していない個体 を示す。

*2:(注)幼齢の個体とは主に離乳していない個体 を示す。